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SPECIAL対談

SPECIAL対談



2022年10月、30周年を迎える
ニッコーエクステリアと、
大和ハウス様との
スペシャル対談が実現いたしました。

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大和ハウス工業株式会社ご紹介


石井室長

⼤和ハウス⼯業株式会社、技術統括本部「地域まちづくり⽀援室」の室⻑をしております⽯井です。
私たちの部署は、東⽇本⼤震災への復興⽀援を⽬的に発⾜し、その後、災害復興⽀援や地域の過疎対策、⽼
朽した公共施設等の対策など、様々な地域課題を解決するための取り組みを⾏っています。

 

ー30周年を迎えるNEXに一言お願い致します

中課長
創業30周年おめでとうございます。
これからも共に協働しながら素敵な街並みを作っていける、良きパートナーでいて欲しいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。

吉谷
ありがとうございます。

石井室長
昨今の変化の激しい時代において、これからの30年はこれまで以上に変わっていかなくてはいけないと我々も思っています。その為にもやはり御社の存在は不可欠だと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。

(左から、中課長・吉谷・石井室長)

 

ーNEXとのお付き合いのなかで、
印象に残っている出来事はございますか?

 

中課長
いろいろございますが、福島県大熊町の復興拠点整備が特に印象に残っています。大熊町役場の新庁舎が2019年3月に完成し、そこから続くように再生賃貸住宅の整備を進めていきました。新庁舎とつながる東西の通路軸を大切に結び、その端部にペイブロックセプを使ったサークル状の広場を計画。新庁舎へつづく生活軸の始点ともなる場所で、サークルの中央には復興の象徴として「はじまりの樹」と名付けたヤマザクラのシンボルツリーと御社のかまどベンチも設置しています。
当時は、まだ吉谷社長が営業部長で、その広場を作るときに色合いやデザイン等の面で、相談にのって頂きました。お陰様で復興拠点を象徴する素敵な広場になったと実感しています。

石井室長
「再生賃貸住宅」とは聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんね。
ご存知の通り、2011年に被災して今も避難生活をされている人たちがいる中で、大熊町にもともと住んでいた町民の方の帰還支援や、新しい価値を感じて来てくださる方のために、その地域を再生する一環として整備する事業となります。
「復興再生の象徴」として町とともに取り組み、我々にとっても非常に印象に残っている案件です。

吉谷
ご採用頂いたインターロッキングがセプという特殊な形状のブロックで、当時業界ではポピュラーな商品ではありませんでした。※セプ:素材名
セプは、モニュメント作りやまち作りの中の一角、特にクルドザック部分等に使用するのを設計者の方々に好んで採用頂いています。
特殊な台形形状ゆえに施工に少し手間は掛かりますが、その分仕上がりは他のブロックには無い美しい石畳みのような仕上がりになり、完成した現場はどこも高い評価を頂いています。

中課長
そうでしょうね。
施工側の苦労もあるかと思いますが、曲線や円形状に柔軟にデザインできる商品は設計者として非常にありがたいです。
NEXさんは、舗装の色味や貼りパターンの相談にもいつも柔軟に対応して頂き、本当にありがたいですね。

吉谷
当社は設計デザインの専門部隊を社内に設置しておりまして、様々な製品のデザインに取り組んできました。
お客様からの幅広いご要望にお応えするのが当社の責務です。


(左から、中課長・石井室長)

 

ーNEXの他社にはない強みはございますか?

中課長
「柔軟な対応力」と「開発力」だと思います。
「柔軟な対応力」の1例を挙げますと、例えば、車両が乗り入れる場所に使う舗装材で、厚み80mmの商品がありますよね。
ただ、他メーカーさんの多くは80mm厚を特注品として、最低受注ロットを定めているケースがございます。
以前、車両乗り入れ部だけの厚みを変えて計画した結果、最低ロットを下回る数量で、現場に指示をしてしまったことがあります。いざ発注するときに、「ロットが足りなくて受注できない」という事態になり困ったときに、吉谷社長へ相談したら、「当社は、最低ロット数以下でも、1個単位でも出せます」とご対応頂いて、本当に助けられました。

石井室長
それは非常にありがたいですね。
製造工程を考えるとすごく大変なことですので、そのようなご対応をしてくれる会社は中々無いかと思います。

吉谷
レギュラー品だったらある程度大丈夫ですよ。特別な仕様でない限り、対応させて頂いております。
当社は特に関東や関西で、景観資材を多く取り扱っている為、他メーカーに比べ、柔軟に対応する能力は高いと思います。1個や2個と言った要望も稀にございますし、特に、道路整備や補修等はそのような要望が多いですね。

石井室長
我々供給してもらう側からすると、本当にありがたいですね。
どのようにして柔軟なご対応を実現されているのですか?

吉谷
レギュラー品は在庫をしておりますし、特注色は製造する際に多めに製造しています。
どうしてもという時には製造するのですが、案件毎の配合パターンが何千・何万とありまして、その配合の記録を管理保存しており、記録を元に作成しています。公共案件は特に補修等で少量の依頼を受けることが多いですね。

中課長
もう一つの強みとして、「開発力」。御社が取り扱っている商品は、非常にバリエーションが豊富です。
舗装材や立水栓、シンク、ベンチといったお庭を彩るガーデン製品から貯水槽や擁壁、側溝等の土木製品、擬木・防災アイテムなど、多様な商品を扱っているので、カタログを開く時は、ワクワクします。
そして、種類が多いだけではなく、「つちみちペイブ」という土を固めたエコ商品を新たに開発するなど「今の世の中に必要なものは何か」を考えて商品企画に取り組む姿勢、新しい発想で素敵な製品を生み出し続けることができる「開発力」が御社の強みだと思います。

吉谷
ここ数年、当社ではガーデン製品や土木製品の開発に関わる人材育成に力を入れており、世代交代が活発になりました。平均年齢は40代前後ですが、若い世代は20代から所属しています。開発に新しい発想を持った人が増えてきたというのは実感しております。
それと土木事業部、景観事業部、エクステリア事業部という3本柱があるのが一番の強みだと思いますね。他のメーカーは、舗装材はあるけど、土木が無い。土木のメーカーは土木しかやらないけど、NEXの場合は土木があり、景観があってエクステリアがある。一つのまちを創ろうと思ったら、当社の製品で全部供給出来ます。その幅広さに開発力が加われば、より良い形になると思っています。


(ニッコーエクステリア株式会社 代表取締役社長 吉谷 勝好)

 

ーNEXの新製品開発にご意見頂けるなら、
どのような製品を作りますか?

石井室長
2点ございます。
まず1点目はコンクリートの生成過程を見直して頂いて、素材として信頼性を損なわずに、環境性能を上げたご提案をいただきたいです。コンクリート生成過程のCO2の排出量は全産業の中でも大きいので、そこを改善していきたいと考えています。
2点目は「地産地消」です。外構材は地域に接するものなので、できる限り地域のものを使用するという事が今の我々の考えです。そのため、『つちみちペイブ』のご提案は、我々のニーズにも合致します。さらなる仕組みとして、できる限り外に持ち出さず、地域で作れることをもっと増やす事ができれば、画期的だと思います。

吉谷
コンクリートの材料製造に関わるCO2排出量のうち90%以上がセメントの製造時に排出されます。当社では、セメントの一部またはすべてを産業副産物やカーボンリサイクル製品に置き換えて、CO2排出量削減を目指すとともに、『つちみちペイブ』等の自然に還る材料を使用する事で、廃棄時や処理に関わるCO2低減を目指す取り組みを行っております。
『地産地消』につきましては、『つちみちペイブ』を全国にあるインターロッキングを製造している工場へ、当社にて技術指導をさせて頂ければ全国普及も可能です。ただOEMを行うにしても当社がもっと『つちみちペイブ』を全国的に拡販し、商品の認知を上げてから、生産をお願いしないと成功はないと思っています。
まずは、認知を上げるためのPR活動を行わないといけません。

 

ー外構(エクステリア)業界の未来はどうなって欲しいですか?

 

中課長
これまでは「物はお店で買う」というのが当たり前でしたが、最近は「体験を買う」店舗が注目されています。
働き方についても、「仕事は職場で行う」ことが当たり前ではなく「自宅で仕事ができる」かたちが浸透しました。本当に変化が激しい時代だと思います。
御社はコロナ禍で「手洗い」というキーワードが頻繁に出てきたときに、『洗手必勝』という商品をすぐに出されたり、対面せずに荷物を受け取るための『ホームデリバリーベンチ』を作ったりされましたよね。
時代に合わせて顧客が求めるものを柔軟に対応して、今の私なんかが想像もつかないような画期的な製品やシステムをこの先も生み出してもらいたいですね。
そのような会社が今は求められていると思いますし、その先に明るい未来はあると思います。

吉谷
ありがとうございます。
前編でもお話ししたように、製品開発の人材育成に力をいれており、世代交代も活発に行われているという事もありまして、柔軟な発想とスピード感を大切に、今の時代に顧客が求める製品を意識して開発を行っております。最近では『洗手必勝』を感染予防目的と合わせて地域のコミュニティに使って頂く取り組みを行っております。例えば、岸和田市の「だんじり祭」で洗手必勝を2ヵ所設置しました。これまで、手を洗う際は、スーパーやコンビニを利用していて、長蛇の列になり手を洗うのも大変だったようですが、設置後は『すぐに手を洗える』『次回も絶対ないといけない』と多くの方から大変好評を頂きました。『洗手必勝』は、今回のようなデモンストレーション等でPR活動を行い、認知を広めていきたいと思っております。

石井室長
やはりエクステリアに対するエンドユーザーの期待は膨らんでいると思います。「外の空間を豊かに」という人たちが、以前よりたくさん増えています。SNSで、海外のリゾートの写真を気軽に見て憧れを持つ方も多いと思いますし、外で気持ちよく過ごすということの価値が、以前より高まっていると思います。
だから、「未来は明るい!」というのが一点、また先程のような環境の話とか、そのようなところをぜひ御社に先導していただきたいと思います。

吉谷
ありがとうございます。
コロナ禍でお家時間が増えたという影響もあり、お家の中だけでなく、外の空間も豊かな暮らしをと考える方も以前より増えたと思います。そのような方に、様々なコンテンツを利用して情報発信を行い、当社製品の魅力を知って頂ける機会を作る事ができれば、認知拡大と外の空間を豊かにする上質な暮らしを提供できると思います。今年の春からは『ブランディング戦略』を打ち立て、インスタグラム等のSNSを本格的にスタートさせました。持続可能な社会に向けて、環境に配慮した製品を開発すると共に、ワンランク上の上質な暮らしを提供できるメーカーを目指して参ります。


(左から、中課長・石井室長)

 

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